2010年6月1日

Ubuntu 10.04 で Google 日本語入力メソッド Mozc を使ってみる

Google 日本語入力メソッドがオープンソース化され Linux でも利用できる「Mozc」として公開されている。 Ubuntu でも利用可能だが、ソースをビルドしなければならないので使用するのが多少面倒だ。

code.google.com - Mozc

だが、幸いにも Launchpad でパッケージを公開してくださっている方がいるので、そのパッケージを有り難く使用させてもらい、さっそく Mozc を導入してみた。

Launchpad - kitashi_PPA

・インストール Lucid (Launchpad PPA, 10.04 対応)

$ sudo add-apt-repository ppa:arctica0316/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install mozc-server ibus-mozc mozc-utils-gui

・インストール Maverick (10.10 以降標準ディレクトリでサポート)

$ sudo apt-get install mozc-server ibus-mozc mozc-utils-gui

※ SCIM 入力メソッドで Mozc を使用する場合

$ sudo apt-get install scim-mozc

・iBus(Ubuntu 標準の入力メソッド)

「システム」→「設定」→「IBus の設定」で入力メソッドに「Mozc」を追加。

Mozc を標準設定にして念の為一旦再起動。


・使ってみた

噂に違わない驚くべき入力補完。


・SCIM(scim, scim-bridge)

メニューから「システム」→「言語サポート」で IM システムに scim(scim-bridge)を選択。scim-bridge は scim では難しい Flash での日本語入力やフォーカスから外れた入力スペースへの入力等、入力補助機能が強い。


SCIM の設定で IM エンジンの Mozc にチェックを入れて使用可能にする。


iBus とは若干異なる使い勝手だが、入力の状態を視認し易く、元から日本語入力環境に強い側面があるので、 iBus が使い辛いと感じる場合はこちらの入力メソッドを使ってみるという選択肢もある。

2 件のコメント:

  1. そのPPAの作者です。ご紹介どうも。
    「公開してくださっている」なんて大層なものでもないですが、お役に立ったようで嬉しいです。

    オリジナルへの変更をなるべく加えない方針でパッケージングしているので、他の方々が配布されてるパッケージのような追加辞書などは含んでいません。素のままの mozc です。

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  2. 作者様からわざわざコメントをいただき有難うございます。返信が遅れて申し訳ございません。

    自分のような面倒くさがりだと PPA を公開して誰でも簡単に使用できるような環境を提供してくれている方がいらっしゃると本当に有難いです。

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